SPECIAL

- ネイルアートが正業ですが、それとは別に何か、一生をかけて
人の役に立つことをしたいとずっと思っていました。
漠然としてですが、それは、アジアの中のどこかに
関わって何かをしたい。特に、少数民族に興味があって、
好きで、何かできればって思っていました。
そんな想いがあった中、日本に親善大使として訪れていた
ミス・ラオスの女性が偶然サロンに来たのです。
そこで、生まれて初めてネイルをしたという彼女と
いろんな話をしました。
親善大使として、歌も歌い、日本にやってきた彼女は、
その稼いだ外貨で故郷ラオスに学校を建てたそうです。
その校長も勤め、音楽の先生としても働くという彼女の
話を聞いて、とても感動しました。そして、気づいたらその場で
「私も学校を建てる!」と約束をしたんです。
彼女の話を聞いて、自分の心の中でぐっと熱いものが
こみ上げるというか、これまでぼやけていた目標の
焦点が定まった感じでした。
それからは、今まで全く知らなかったラオスという国について
猛烈に調べて勉強しました。
自分のライフスタイルの目標、やりがい、
生涯を通じてしていきたい仕事が定まったという感じでしょうか。
これは、あっためというよりも、もっとあつい、
心の情熱のようなものでした。
- とはいっても、そこから悩みました。
ネイルアートの売り上げだけでは、学校を建てるのに厳しいのです。
約束を果たしたい想いはあるものの、
どうしていいか思い悩んでいました。
そんな時、私の想いを理解してくれる人に出会いました。
サロンのお客さんが連れてきてくださった方が偶然にも
ローソンのバイヤーさんでした。私がラオスの話をしたら、
「一緒にやりませんか」と言ってくれたんです。
まさに、夢のような出来事です。そこで初めて、
ヘアアクセサリーのアートデザインをやらせてもらって、
その売り上げの一部を「ラオスに学校を建てる基金」に
寄付する話がまとまりました。
それから、いろんな商品のコラボデザインが決まって、
基金を蓄えられるようになったのです。
そして、今年、ミス・ラオスに出会ってから3,4年。
やっと、ラオスに学校が建てられました。
100%完成しました。
開校式はまだですが、先生や職員の手配が整ったり、
やっと思いがカタチになってきています。
あの時感じた、私の情熱が、
たくさんの方との出会いで実現できました。

- 念願だった、ラオスに学校を建てられたのは、
その想い、情熱を自分で見据えてかきたてたから。
誰も自分には火をつけてくれません。
体のあっためも自分で気づいてあげることが大事。
私にとってあっためることは、
おおげさに言えば命に関わること。生きている証拠です。
だから、アートスタジオに来るお客さんにも
口うるさく言ってますよ。「冷やしちゃダメだよ」って。
冷やすといけないことを理解してもらうようにしています。
アートをするときに、手を触るので、
手が冷たく冷えている人はすぐわかります。
ネイルのお客さんには、手や足にマッサージをして、
オイルパックをすることがあります。
そうすると、冷えていた手足がポカポカとあったまるのを
実感する方が多いですね。
- みなさんには、もっと五感や感覚を使って
あっためることを意識して欲しいですね。
みんながいいからいいっていうだけじゃなく、
自分で判断することが大事だと思います。
流行しているからいい、ということではなく、
あたためる方法、ひとつとっても人それぞれ良し悪し、
合うかどうかは違います。自分で見極め、
ベストな方法を見つけることが大事ですね。
情報はたくさんあります。もちろん、
人にすすめてもらったものを試すのはいいことだと思います。
そこから、どう自分で考え、選択していくことが大切です。
それが生きていくってことにつながるのでしょうね。
グラフィックデザインや絵画、工芸等さまざまな分野のアートを学んだ後、
独学でネイルアートの世界へ。
現在は、ネイルサロン「草野順子アートスタジオ」、
「amrita(アムリタ)」の経営ほか、
企業とのコラボレーションによりティッシュボックスのパッケージデザインや
ヘアアクセのデザイン制作など多岐に活躍。
また、3人の子供たちもネイルアーティストとして活躍中。
予約:03-3797-7806
東京都港区南青山5-9-2アイサワビル801
営業時間:10:00~21:00(最終受付:20:00)
定休日:水曜日
料金:ハンドまたはフット10本
(カラーリング含む)
3500~5000円
http://www.kusanojunko.com
Photographer:Satoshi Osaka
Interviewer:Yukiko Morita










